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そんなある日、毎度のことのように上がりこんだ坂上さんに、意を決して話を切り出してみた。
「坂上さん。いつも送って頂いて感謝してます。
だけど正直、最近はつけられてる感じもしてないですし、危険だとか怖いと感じることもないので、もう大丈夫だと思うんです。坂上さんだって忙しいのに、毎日送って頂くことも心苦しいですし。なので、もう送って頂かなくても大丈夫です」
「……ホントに大丈夫か?油断したところに、てならないか?」
「でも、いつまでも坂上さんに甘えるわけにはいかないので…」
「オレのことは気にしなくていいって言っただろ」
「気にしますよ!」
「……そんなにオレのことが気になる?」
「はい」
ん?
なんだか言い方がおかしい?
何を思ったのか、急に坂上さんが距離をつめてきた。
「ど、どうしたんですか?」
「オレのことが気になるんだろ?そんなまわりくどい誘い方して…」
「そ、そういう意味じゃありません!坂上さん?違いますよ?」
焦る。
気になるって、坂上さん自身に興味があるとか、そういう意味じゃない!
え、私の言い方がおかしかった?
誘ってるように聞こえた?
「そんなに必死に誤魔化さなくていいから」
「ごまかす?!いえ、ホントに違うんですってば!そういう意味じゃなくて
……ひゃっ。んー!んんんんんん(さかがみさん)!!」
詰め寄って来られた坂上さんに手を取られ、強引にキスされた。
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