気になるあの娘【進藤 視点】

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それに、前島さんと飲みに行くと、高確率で女が絡む。女のコがいる店だったり、後から女のコが合流したり。 なのでちょっと面倒なのである。 時々は付き合っていたが、今はそんな気分じゃない。 「なんだよ〜!進藤、最近付き合い悪いな〜。いつだったか、紹介してやった看護師だって断っただろ?何が気に入らないんだよ。まだ若いんだから、たまにはハメを外さなきゃ、枯れちまうぞ!」 彼女がいない俺を不憫だとでも思っているのか、前島さんはこうやって俺に女をあてがおうとするのだ。 「えっ!じゃあオレが行きたい!」 「田上〜、お前は今からオシゴトでしょ!それにお前、この間合コンするとか言ってなかったか?それどうなったんだよ?」 「そうだ!聞いて下さいよ!あの子ら酷いんすよ!消防士さんてカッコいい~とか言ってたのに、オレが機関員て知ったら『なんだ、ただの運転手じゃん』とか言うんすよ!やっぱ俺目指すとこ間違えたかもしんないっす!」 機関員というのは、消防車や救急車を運転する人のことで、機関員になるためには試験にパスして認定を受けなければいけないので、誰でも運転できるわけじゃないんだけど、きっとそんなことはあまり知られていないだろう。
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