再会

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再会

美奈と話して、進藤さんへの態度がいかに悪かったかを自覚したので、今度会ったらちゃんと謝る、なんて思ってたけど、偶然会うことなんてそうそうないし、どこの誰だかわからないので、会いに行くことだってできない。 え、会いに行く? 私は進藤さんに会いたいの? ……なぜ? それってやっぱり美奈が言うように、私が彼に惹かれてるから? いや、惹かれてるかどうかはわからないけど、もう一度会ったら気持ちがハッキリするような気がする。 だけど、もう二度と会わない可能性の方が高いんだから、気にしたってしょうがないのに。 最近の私、ちょっとおかしいな…… なんだかすっきりしない日が続くなか、偶然社内のエレベーターで坂上さんと鉢合わせた。 さすがに無視なんてできないので普通に挨拶する。 そういえば、篤志のことが解決したことを報告した方がいいかな。 なんだかんだ心配してくれていたし、さんざんお世話になったんだから。 「坂上さん。あの…、心配して頂いてた例の件なんですけど…」 例の件と濁したのは、他にも人がいたからだ。 「ん?……ああ、そういやあ、どうなった?」 「無事解決できました」 「解決?」 「はい。先方が非を認めて謝罪して頂けたので、和解できました」 「……そうか。じゃあ、もう大丈夫なんだな?」 「はい!坂上さんには本当にご迷惑おかけしました。いろいろとありがとうございました」 「なら良かった。…まあ横田も、勘違いされるような行動は慎むことだな」 「あ、…はい。そうですね。申し訳ありませんでした」 そう言ったところで目的の階に到着して降りてった。 えっと、勘違いされるような行動は慎め、て結局私が悪かった、てこと? 一方的に責められたようで、なんだかやりきれない。 だけど、坂上さんを巻き込んで迷惑かけてしまったことは確かなので、そう思われるぐらい仕方ないか、と無理やり納得させた。
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