248人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
動けずにいると、体を反転させられ、口をふさがれる。
なんっ?!
慌てて抵抗するも、男の人の力に敵うはずもなく、あろうことか舌の侵入を許してしまう。
顔を固定されていて、なかなか逃げられない。
彼とのキスは中毒のようで、徐々に力がぬけていく。
抵抗しなきゃと思うのに、力が入らない。
強引にされて、イヤなハズなのに、気持ちよくなってしまう。
あ……ヤバいかも……
思考力が落ち、何も考えられなくなる。
ひとしきり堪能された後、唇を離した彼が言う。
「ほら、そんな顔見たら帰せないって」
さらに、
「オレら身体の相性すげーいいと思うんだ」
と続ける。
その言葉に、
こういうことがしたいからまだ一緒にいたいの?
もしかしてセフレにされそうになってる?!
そう思ったら再び腹が立って、気がつけば彼を突き飛ばしていた。
「絶対なりませんから!!」
捨てゼリフを吐いて、今度こそ彼の家をあとにする。
「………ならないって、何に?」
唖然とした彼が、そう呟いていたとも知らずに。
最初のコメントを投稿しよう!