再会

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「私、あそこで働いてるって知らなくて、びっくりして……」 「じゃ、勤務以外のところで会ったんですね。進藤さん、非番の日何してんのか謎だもんな〜。堅物だから、横田さんみたいなかわいい人と知り合いだなんて思ってもみなかったや」 そうか、消防士さんは非番とか当直って言い方するのか。 「救命士さんは当直とかあるんですね」 「はい。オレらって基本的に24時間勤務で、交代制なんですよ。それで当直明けの日が非番で、なんかあったら呼び出されるけど、まぁ休みみたいなもんです。時々その翌日も休みになったりもします」 「24時間勤務……大変なお仕事ですね」 「そうは言っても仮眠とかはしてるんですよ。まとまった睡眠は取れませんけど。出動がない時はわりとゆっくりできます。まぁ、軽症でも呼び出す人多いから、そんなにゆっくりしてられない日の方が多いですけどね」 なんだか聞いてるだけで大変そうだ。 「そうなんですね……あ、田上さんも救命士さん?」 「オレは機関員ていって、救急車を運転してる人です。こう見えて、やってることは結構地味なんですよ」 そう言って苦笑いする田上さん。 「でも、それだって、立派なお仕事ですよね?なんだか凄くストレス溜まりそうですし」 詳しくはわからないけど、病人を運んでるんだから、安全運転だけど急がなきゃいけなくて、気を使うはずだ。 赤信号の交差点に進入する時なんかに、アナウンスしながらゆっくり走ってるのを見たことがある。 「横田さん!めっちゃ良い人!」 「え?」 キラキラした目で見てこられ、ちょっと戸惑う。
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