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洞窟を出よう
主が消えてしまった。
一瞬で。
ワケが分かんないが、神様は何がどうなったのか分かっている。
だから、とりあえず主を探す。
理由はその後だ。
そういうわけで、とりあえず主を探すことに決定した。
「とりあえず、洞窟を抜けなきゃダメですね。」
俺達が今いるこの洞窟の出口はかなり遠い。
でも、出ることは大変ではないだろう。
俺達は強いほうだし。
…いや、慢心はいけないな。
「ていうか、上方向にブレス放ったら一発じゃないか？」
「やめてください、生態系破壊するのは」
リヒトに真面目な顔で却下された。
…早くていいと思ったんだけど。
「いいですか、まず、なるべく魔物とは戦わずに外に出ましょう」
「なんで？」
負けることを心配してるんだろうか？
「だって、僕達のブレス一発で生態系軽く破壊できるんですよ？慈悲深い主君なら、弱いものいじめとか蹂躙とか、好き好んでやらないはずです！」
なるほど、そういうことか。
「それじゃあ、早速出発しますか！」
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