洞窟を出よう

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「まずは洞窟を出ましょう」 リヒトの提案に、神様と俺はうなずく。 「クゥ」 と、幼竜の声。 今まで眠っていたんだが、起きたみたいだ。 「クゥ?」 「ああ、行く。主を探す。」 「クゥ、クゥゥ」 「お前は連れて行けない。お前も主の使い魔になりたいなら、ここで強くなることだ」 「クゥ!」 「ああ、頑張れ。それと、長老を頼んだぞ」 「クゥ…」 「嫌じゃない。頼んだ」 幼竜も主の使い魔になりたいらしい。 まあ当たり前だな、主だから! 憧れて当然だ、うん。 幼竜と別れ、俺達は竜の巣を出た。
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