1 はじまりは突然に

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部屋に入り、お茶を飲みつつ、もうちょっとすすめるか、お風呂はいちゃうかと思案しているとことでスマホのメッセージアプリが通知音をならした。 画面には、片山要の名前とメッセージが表示される。 (早い、もう連絡してきた!) 『今日はほんとうにありがとうございました。お礼になんですが、ご飯でもいきませんか?』 『ええーっほんとにそんな大したことじゃないのにお礼なんていいのに』 『うーだめですか?』 『うーんそれじゃあランチでよければ』 『わかりました。いつがいいですか?』 『それじゃあ、来週の火曜日以降なら。今の仕事が月曜日で終わると思うので』 『了解です。それじゃあ、あのコワーキングスペースで待ち合わせでいいですか?12時くらいで』 『はい、わかりました』 『では火曜日に、あっ、行きたいとこってありますか?あのあたりでお昼とかしたことなくて』 『それなら、私の方で決めていいですか?』 『はい、お願いします。おそくまでごめんなさい、それじゃあおやすみなさい』 『おやすみなさい』 と最後にお互いにおやすみなさいスタンプを送り合って、メッセージアプリを終了する。
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