イグアナ

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 一時間くらい格闘してイグアナは水槽の中に納まった。私は水槽を縦というか正常な向きにして蓋をする。  観葉植物が植木鉢だけになってしまったがこれは諦めるより仕方ない。私は唖然とイグアナを見ていた。着信履歴を見たのか達樹くんから電話が掛かって来た。 「イグアナが逃げ出してたの」 「えっ、それで大丈夫なの?」 「うん、ゴルフクラブで水槽に入れた」 「怖かったろ」 「うん、でもイグアナと二晩過ごさなくちゃ」  私はそう言うと声が震えたのが分かった。 「イグアナが怖かったら泊りに行ってあげようか?夢佳ちゃん()二部屋あるだろ」  私は即答で「うん、今すぐ来て」と言った。    終わり
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