濡れ衣

「皆、おっはよー！！」
　教室に入り、私は皆に向かって挨拶をする。
「おはよう、真帆!」
　皆が私に挨拶を返す。今日も楽しい一日が始まる。

　私の名前は佐藤真帆。中学一年生。私の一日は、皆に挨拶をしてから始まる。
「莉子、おはよー！」
　皆に挨拶をすると、私は真っ先に私の親友·桃井莉子に挨拶をする。
　莉子とは小学校の頃からずっと同じクラスで、私とは性格も見た目も正反対。

　莉子は、真面目で頭がよく、その性格を表すかのような、サラサラの黒髪をきつく縛った髪型に、切れ長の目をしている。背も高く、莉子は仕事が出来そうな印象がある。

　反対に私は、イギリス人のお母さん譲りの金髪に、青い眼をしている。背も低くて童顔で、性格も莉子と違って勉強が苦手。しかし、莉子より友達を作るのが得意で、初対面の人とも直ぐに打ち解けることが出来る。

　私達の友情は固い友情で結ばれていて、これからもこの友情は絶対に無くならないと、私は確信していた。