第1話 始まり

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第1話 始まり

「まってくれ、また俺を置いていくのか?」 楽しかった日を返してくれ 「俺を1人にしないでくれ。」 笑い合う日常を返してくれ 「なんでお前らは笑うんだ。笑えないぞ全く。」 彼らの精一杯の笑顔を返してくれ 「やめて、やめてくれ、頼むから、消えないでくれ、」 彼らの存在を、返してくれ 「お前の能力で次の俺らを助けてくれ。」 「頼んだよ。____さん。」 「無理だ、俺は、俺の能力は不完全だからまた思い出すのが遅かったら、」 「お前なら出来る。____。」 「頼むから、なぁ、消えないでくれ、」 この願いも何も叶わず、目の前の仲間は水晶に取り込まれ、体は消滅し、消えた。 後ろから数体の塔の守り主のゴーレムがゆっくりと近づいてくる。 そして俺は立ち上がり、フラフラの体に鞭を打ち、空が見えるところまで出る。 空に手をかざし、神に宣戦布告をする。 「俺から何度仲間を取ろうとしても俺は何度でも救う!」 涙を流し、体を必死に支え、 ゴーレムが地面を叩く。 地面が崩れて落ちる。 俺は叫んだ。 「リスタート!!」 _________________ 「おい、おいってば。」 「……もう少し寝させて…………。」 「あ、年上のお姉さんが。」 「どこ!?」 年上のお姉さんに反応してガバッと体を勢いよく起こして首がピキって逝った。痛い。 俺に首の痛みを与えたネギ(浅葱)はずっと笑っている。許さんぞお前。 と悶えていると部屋のドアが開き、可愛い子が顔をのぞかせた。 「起きました?おはようございます!masateoさん。」 「アクフルくんのモーニングコールが良かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「俺で我慢しろよ。」 「なんでネギに起こされなきゃならんのだ。」 などと話してるとアクフルくんの後ろからアフターがひょこっと覗いてきた。 「あ、masateo起きたの〜?めっちゃ寝てたけど。」 「ん?ん〜〜〜〜なんか夢見てたわ。忘れたけどな!はは!」 「今日僕がごはん作ったから食べて。」 「アフター起きるの早くね?」 「あふさんはおじいちゃんだから早起きなんですよ。」 「ねぇ」 いつものノリ。何かを必死に守ろうとしてる夢だったけど所詮は夢かな。 「腹減った〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 ただの日常を過ごして行こう。
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