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「ヌルさん!!だいぶ貯まりましたよ!!」
「貯まったな、十分すぎる程に。」
ルーク君は鋼と銀をパッと見る限りでは、数えきれない程の量を家の中に蓄えた。
これなら、強化も可能だな。
「よし、修復の後に強化しようか。」
「そんなこと出来るんですか?」
「出来るよ、当の本人が特訓する気ない場合によるけどな。」
「あはは…あの獣人さんやる気無いですもんね。」
「だから、せめてものの強化って訳よ。」
強化はクラスチェンジと同じく三回、どこかの世界みたく鍛え直すのではなくて、装備品の潜在能力を引き出す形での強化だ。
お好みなら、その装備品の中に入って直接弄る手もある。
「…良し、これで修復は完了だな。」
「まだ大分余ってますね…。」
「その次は強化だな、この材料なら…二回までが限度だな。」
「二回までが限界なんですか?」
「いや、あともう一回出来るけど…特殊な素材が必要でね。今ある材料では二回までだ。」
その特殊な素材の入手条件は…ルーク君自身が相当なレベル上げをしない限り、不可能だ。
「そうなんですね…もし良ければ取ってきましょうか?」
「ルーク君には無理だよ。」
「無理かどうかはやってみないと分かりませんよ。」
ルーク君はヤル気満々だな、じゃあいっそのこと恐怖でも植え付けてやろうか。
「それじゃあ、その素材の在処を出すから着いてきて。」
「はい、分かりました!!」
俺とルーク君は北東へとやってきた。
そして、素材の在処を呼び出す。
ここからは獣人さんから遠いので、声が聞こえることはないだろう。
「なんか…ヤバい雰囲気ですね…。」
「さあ、取れるものなら取ってきなさい。一回につき一個だから六回いかなきゃ行けないが。」
「い、行ってきます…。」
working!!
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…本当にこの先へと進みますか?
→はい
いいえ
「ヌ、ヌルさん…何か赤い文字と何か出てきたんですけど…。」
「ああ、警告文と矢印だよ。ルーク君は条件を満たしてないから表情されるんだ。」
「そ、そうなんですね…じゃあはい…と。」
…本当に進みますか?
「えっと…はい。」
…本当に、本当に進みますか?
「ううっ…ヌルさん恐くなってきました…。」
「じゃあ、辞めるか?」
「い、いえ行きます…!!が、頑張ってみます。」
「そうか…魂だけは拾ってやるぞ。」
「えーい、はい!!」
…分かりました、後悔しないで下さい。
…と、警告文とバリアが消え、ルーク君は恐る恐る入っていきました。
バイバイ、さようなら…君との生活は楽しかったよ…。
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