49人が本棚に入れています
本棚に追加
「さてと…勇者達の回復は適当にやるとして…強化ねぇ。どうするかな?」
「くっくっくっ…こんな奴らを強化するだと?幾ら強化しようとこの魔王には遠く及ばぬわ!!」
「そうか、じゃあ魔王の力を制御しちゃおうか。」
「…なんだと?」
いやぁ、正直こんな弱い勇者達一行を強化するのって面倒なのよね。
だったら、魔王の力を弱めてしまおうという短絡的な結果よ。
「捕縛、さあ魔王よ。どれだけ弱めてやろうか?」
「くっ…!?う…動けん…!!や…止めろ…!!」
「うーん、取り敢えず勇者達一行と同様に抑え込むか。」
「ぐわあぁぁ!?ち…力が…奪われる…!?」
忌々しい神と勇者一行の居場所を割り出して飛んできたのは良いものの、一番厄介な所に踏み込んでしまったから…その代償は高くつかせておくか。
「さてと、後は勇者一行を強化すれば…決着は早いね。」
「お…おのれ…創造神め…この屈辱は高くつくぞ…!!」
「たとえば?」
「お前が創った世界を破壊してやる…!!」
「それから?」
「お前の命を奪ってやる…!!」
「いかなる事があっても、俺の命を脅かすことはあり得ない…と。」
「…一体何をした…!!」
「ん?この世界のルールにさっきのことを書き込んだから、俺の命を脅かすことはないよ。」
「この世界のことはどうなっても良いのか…!?」
「破壊されたら、創りなおせば良い。」
取り返しがつかないことといえば…特に無いからな。
あっち側からしたら、一度失った者の魂だけだからねぇ。
最初のコメントを投稿しよう!