ドSな彼とMな俺

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マッチングアプリなどの出会い系サイトは良い。顔が好みの子と出会えるから、俺は好きだ。その出会い系アプリを勧めてきたのは大学の友人だった。友人に勧められてからすっかりハマってしまい、数十回マッチングアプリで出会った人と体の関係を持った。それも同性を。 佐久間響生(さくまひびき)、大学2年生。俺は夜の街、それもホテルが多い所で今日も辺りをウロウロしていた。携帯を見ると、20時30分を回っていた。 「そろそろ、時間か。」 俺は朔良ホテルと書かれたホテルの前で携帯を見ながら立っていた。すると、1人の男性に声をかけられる。 「もしかして…キョウ君?」 マッチングアプリに登録してある名前で呼ばれ、俺は顔を上げる。社会人っぽそうなスーツを着ていて、メガネをかけていて、40代男性。待ち合わせの男性の特徴に似ていて、俺は返事をする。 「はい。蓮さん…で間違いないですか?」 「あぁ、そうだよ。今日はよろしくね、キョウ君。早速中に入ろうか。」 「…はい。」 俺は蓮さんに促されて、ホテルの中に入った。 俺は、男を取っかえ引っ変えして遊んでいるゲイだ。
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