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「んぐっ!?」
「とりあえずこれ飲んで。話はそれから。」
彼は無理矢理、謎の液体を俺に飲ませる。
抵抗することが出来なかったのはもちろん、ちゃんと話をしたい思いが強かったため、俺は仕方なく謎の液体を飲み干した。
「……っ、これでいいだろ。早く話せよ。どうしてこんなことをしてる!?」
質問を投げかけたが、彼は数分黙り込んだままだった。
「…おい、何か言えよ。」
「……監禁したかったから。」
彼の予想外の答えに、俺は息を飲んだ。
は?俺を…監禁したい?
「あんたと会ってから…ずっと思ってたんだよ。あんたを監禁したい…支配したい…自分だけのものにしたいって…」
「……っ!?」
こんなことを聞いたら普通、気味が悪いと思う人が大半だと思う。
しかしなぜか、俺は彼のその言葉を聞いてドキッとしてしまった。
どうして俺…不覚にもドキッとしてるんだよ?
「…そうかよ。それじゃあ、なんでお前俺の本名と電話番号、それに住所まで知ってるんだ?」
「……本名は、最初にあんたと会った時。あんたが寝ている時に大学の学生証で知った。電話番号もあんたが寝ている時に勝手にスマホを使って調べた。住所はあんたが大学から出てきてから後をつけてた。」
事実を知り、俺は体の震えが止まらなかった。
まさか、大学から後をつけられていたなんて…。
そして、彼は続ける。
「家の近くまで来た時にあんたの意識を失わせた。……これでいい?」
「は…はぁっ!?よくねぇよ!とにかく、早くこの器具外せよ!!」
俺が反発すると、彼はニヤッと不敵な笑みを浮かべながら口を開く。
「嫌だよ。それに…そのうちその無駄口叩けなくなるから、外すまでもないよ。」
「はぁ!?何言って………!」
その瞬間だった。心臓がドクンッと強く動いた感じがした。
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