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流行
「いい?スレンダーマンだの死者からのメールだの、人間が意図的に作った話に過ぎないの。怖い話が好きなのは構わないけど、だからって学校に持ってきて良いものと悪いものがあるの。分かった?」
都市伝説の漫画本を積み上げると、主犯の女子数名「はーい」とうなだれた。
「でもさぁ先生、作り話かどうかは分からないでしょ?」
「はぁ・・・何で。」
「だって、実際にスレンダーマンを見たって人も、メールを受け取ったって人もいないんだから、まだ嘘だって決まったわけじゃないよ。」
「いないから見られないんじゃないの?」
「だから、いない証拠もないんだよ。」
この子達は全く・・・口だけは達者よね。
「とにかく、何度注意しても聞かないようなのでおうちに連絡します。」
「え 何で?」
「このまま返すわけにはいきません。何度言っても学校の規則が守れないようなので、おうちの人にお話した上で、取りに来てもらいます。」
「・・・どうせ作り話でしょ?」
「いいえ。先生は本当にやります。」
「無理だよ」
「何で」
「私たちが持ってきたものを取りに来てくれるなんて・・・それこそ作り話だよ。」
「うんうん」
「・・・ねぇ、先生にも聞かせてくれる?都市伝説・・・」
「いいよーー!!」
こんなに目を輝かせてる姿 初めて見るわ。
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