一話 これを人は初恋と呼ぶのだろう
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一話 これを人は初恋と呼ぶのだろう
「ねぇ、先輩。ヤラせてあげるから、その高そうなお菓子ちょーだい?」 「……はい?」 目の前に立つ長身の少年はそう言ってあたしの前に現れた。 出会いは最悪最低。 衝撃的すぎる初対面。 でも、あたしは目の前の赤い髪の少年の名前を知っていた。
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