一話 これを人は初恋と呼ぶのだろう

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「……!」 「お嬢様?」 「ちょっとアレ……」  あたしは震える手で指をさした。 「……ああ、色岡さんですね」  そこには露出の多いお姉さんと身体を絡ませる色岡真優がいて。  頭を撫でられ口づけされ抱き寄せられ……あああああああああああああああああ! もう見て蘭ない最低最悪。本当に噂通りの男の子! 「早く学校転校すればいいのに」 「まあまあ、お嬢様……」 「だって! 最低じゃんあんなの!」 「しー! 声がでかいですお嬢様! あっ、ほら、色岡さんこっち見た!」 「げっ」
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