ある昼と夜の狭間

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 GM:夜になりました。特定の役職の皆さんはターゲットを決めて下さい。  ゲームマスターの自動メッセージがポンと現れる。一般的なルールと違い、ここに追放演出のための2分間の夕方(じゆう)があってよかった。昼と夜の繰り返しだけではあまりに殺伐とした世界だ。  変なゲーム、と思いながら私は昼の――クラスメイト達と追放者を決めた際の発言ログを軽く見返した。不本意だが、人狼ゲームで勝つためには、おかしな設定の村人達のように情を捨てるのが正解なのかも知れない。  私は一度目を閉じた。  もっちー:おーーい塩見?  千佳:ごめん、ログ見てた。こっちは決めたよ。  もっちー:誰? 「佐藤優奈」  この夜、私達人狼はサティを襲うことにした。  
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