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「……まぁ冗談はさておき、君の不確かな情報より確信がもてる証拠から家を探そうか」
一段落をつけるように溜め息をつきながらホシノに人差し指をさすと、再びきょとんとしている彼女に近付いて、指と視線を胸の辺りへと向ける。
「学校には詳しくないけど、この校章、見たことあるような……ないような。……学校の事については覚えてないの??」
「う、うーん……ごめんなさい」
「まぁいいや。近くの学校に行ってみて情報収集するしかないか。目には目をってやつ」
学校の事は学生に聞いた方がわかるかもしれない。ここで彼女が記憶を思い出すのを待って無駄に考えてるより効率がいい。それにさっさと解放もされたい。
「私が何か覚えてたらいいんだけど……うーん」
しかしここから一番近くの学校は……どこだ??
顎に手を当て考え事をしながら僕たちはその場を去っていった。
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