朝の君。

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朝の君。

時々の朝、 君が信号で立っている。 この日は、どんよりと気の重い雲から雨が降り続いていた。 1弾と暗い気持ちが重たい雨粒と一緒に落ちてくる。 傘を上げると君はいた。 目が合っている。 何気なく避けてきた朝の君。 あってしまったからには声をはらなきゃいけない。 少し心を軽くして、笑顔を作って、雨で消えないように大きめの声で 「おはよう。」
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