第13話

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納得のいかない結末で、この件は引き続き調査していく必要がある。向坂にバレないように調べないといけないと政宗は思っていた。 政宗の野生の勘が向坂はクロだと言っている。 この件が表向きに一応終了したとはいえ、これからも向坂に対する警戒は緩めるつもりはなかった。 本部に戻って望月に報告を終えると、時間は早かったが政宗は一度帰宅することにした。 圭と話をしないと……昨日からずっとそう思っている。 早く圭の顔を見たかった。顔を見て話がしたかった。 「圭、帰ったぞ」 いつもよりもかなり早い時間に帰宅した政宗を、圭は嬉しそうに出迎えてくれた。 にこにこと笑顔を見せてくれる圭に、政宗は癒されるのを感じていた。 「お疲れ様でした。政宗さんが早く帰ってきてくれて嬉しいです」 これからは素直な気持ちを話そうと決めた圭は、思っていたことをそのまま口にした。 素直な圭が可愛くて、政宗はふっと笑うと圭の頭を優しく撫でた。 「早坂達が居ただろ?」 「早坂さん達が来てくれたのは嬉しかったですけど……政宗さんに会いたかったです」 「圭……話がある」 圭から珍しく甘えた言葉を聞けて、政宗は話をするタイミングは今だと思った。 圭の本当の気持ちを確かめるのは今しかないと。
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