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「随分と遠くまで来ましたね」
先を歩く先生の背中に、私はあたかもたった今その事実に気がついたかのように声をかけた。
探し物があると言った先生に付き添って、いつの間にか辿り着いたのはどこまでも続くような広いゴミ溜めだった。
唖然呆然とする私を余所に、先生が怯むどころか嬉々として歩き出したのは、今から一体どれほど前のことか。
家を出た時の太陽は高く青空を見下ろしていたというのに、今やすっかり辺りを黄昏に染めていた。
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