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興奮冷めやらず
「オレはもう、腰が抜けてしまっだわ。」
奥宮のお爺さんが地面にへたり込んだ。
「お疲れ様でした。話が良い方向にむかい安心しました。一時はどうなることかと。
ライトアップ作戦は役に立たず残念でした。たくさんの人に協力してもらい、オカルト研究部の皆さんにも頑張っていただいたのに。」
「そんなごどはないがもよ。俺も“契約”のごどで頭がいっぱいでうっかりしてだ。そもそも神を信じる人がいないど神は降りで来れないんだよ。ライトの灯りが神を呼んだのさ。大事な役目を果だしたんだよ。」
「すごい!! ホームページが30万アクセスを超えています! 有名なオカルトタレントもライトアップ作戦を紹介してくれています。わぁー!SNSもライトアップしたよって、たくさんの人が呟いています!」
望実が興奮ぎみに報告した。
「やったね!」鈴木と飛島隼、瓜田に侑香がハイタッチをした。
「望実ちゃんも、頑張ったね!」飛島隼が望実とも片手タッチをした。
「未藍〜!」侑香が未藍に走り寄り抱きつく。
響子叔母さんも走り寄ってきた。
「未藍ちゃんよかったね。お父さんに会えて。結婚も少し先に延びたし。」
「皆さんご心配をおかけしました。ほんとに、ほんとにありがとう!」
「毎年続けようよライトアップ。」
と、鈴木が言うと
「おっ!来年部長になる気まんまんだね!」
飛島隼が鈴木を茶化す。
「私、来年副部長をします。今年は自分のことで手一杯だったから今度から皆さんを支えます!」未藍が宣言をした。
「えー!大塚さんは副部長どまりですよ。再来年はぼくが部長をするんですから。」瓜田が再来年の話をした。
賑やかなオカルト研究部員に火明が声をかけた。
「君たちが今回のライトアップ作戦を企画したんだね。なかなかの実行力だったよ。話は聞こえたと思うが、わたしは御泊の祭礼を復活させたい。わたしに力を貸してくれないか? 君たちのような若者が声をあげれば大人も協力してくれるだろう。」
鈴木は皆んなの顔を見回し「はい」と応えた。
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