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夕焼けが窓から廊下に射し込んでいた。
親友Mとオレは、ブラバンの部室にリンバちゃんを迎えに行くところ。新型コロナウイルスパンデミックの夏休みに、Mとオレはひょんなことからギターを弾き、曲を作り、2学期になってバンドが出来た。
ドラムのリンバちゃんは、ブラバンのパーカッションでもあり、外見は小学生なみのチビちゃんだが、悶絶の超絶技巧派である。なぜなら、お父さんが有名なジャズドラマーなのだ。オレらの新曲をリンバちゃんに聞いてもらい、その血統と英才教育による豊富な知識から、アドバイスを頂戴しようと言うわけ。
Mはイケメンで人柄もよく、全校女子憧れの的、リンバちゃんだって例外ではない。ほら、リンバちゃんが目をハートにして部室から飛び出して来た。
「センパーイ、お待たせ〜!」と、リンバちゃん。そのセリフ、デートですか?
「全然待ってないよ〜!」と、M。いや、それ、デートでしょ?
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