きっと貴女以外は愛せない

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「ふざけんなよクソババアてめぇなんか死んじまえ」 そう飛び出した家。 アテもないのに彷徨うだけの私はSNSで#家出とつぶやく。 あっという間に気持ち悪い男が集まってくるの。 不愉快。 でもそんなのどーでもいい。 泊まれればそれでいい。 1番近い大きい駅繁華街に急いで向かう。 1人待ち合わせ場所に男が居た。 優しそうなやつでよかった。 「ーーさん?」 「ーーーちゃん?本当に来たんだね。じゃあ行こうか。」 「うん。その前に約束して。」 「何?」 「何してもいいけどキスと写真は嫌いだからやめてあと生もやめて。」 「分かったよそれ以外なら何してもいんだよね?」 「ありがとう。そうだよ。ねぇ寒いからはやく帰りたい。」 しばらく無言のまま男の家につくとそいつは私を風呂に入れてくれた。 ご飯もくれた。 だから私は身体を差し出す。 ピーッピーッピーッ 目覚ましで目が覚める。 もう朝だ。 男は仕事に行くといい出ていった。 シャワーを浴びて家を出た。 今日の男は優しくていい人だった。 そういう人ばかりだといいのにな。 さて今日は誰の家に行こうか。 そう考えながら街を理由もなく歩く。 今日も夜が来る。 「久しぶりーーさん」 「相変わらずだねーーーちゃん」 今日は変な奴ばかりから連絡が来た。 だからいつもの「パパ」にまたとめてもらう事にした。 パパにとめてもらうのは3回目だ。 広い部屋に寝心地のいいふかふかのベッドに綺麗なシャワールーム。 この為に私はパパを精一杯罵る。 眩しい光で目覚めるとお金とメモがあった。 起きたら出ていってしまうと思うけれどまた困ったら連絡してね お金は好きに使って。 いつもありがとう。 パパのこういう所は嫌いだ。 鬱陶しい。 今日は誰の家に行こうか。 そう見ていると女らしき人物と男から連絡が来ていた。 女かもわからないのが1番危ない。 今日は男の家に泊まることにした。 それが間違いだった。
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