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眷属
朝早くから、今日も小鳥たちの鳴き声で
俺は目を覚ました。
窓の外を見ると、
庭では小鳥たちが集まり、エリザから餌をもらっていた。
エリザは俺の気配に気が付くと、
庭から俺に向かって手を振り、
俺も返す様に手を振った。
洗面所へと向かい、
顔を洗いタオルで拭くと、
目の前にある鏡に映った自分の手の平を見た。
そこにはエリザの紋章である
赤い薔薇と主であるエリザの名前が
印として消える事無く浮き上がっていた。
この印は眷属の証。
俺は命を助けてもらうかわりに
エリザの眷属になった。
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