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朔也は冷たいミネラルウォーターを一気に半分程飲んだ。自分の右手でオナニーしている時とは全く違う緊張感がある。恥ずかしくても最終的にはしないとお客さんは納得しないしお金も落としてくれない。
自分にはこれしか出来ない。
それに今の時代、家からでなくても欲しい物は全て手に入る。食べる物はインスタントか冷凍食品だ。朔也は元々、腹が減らなければ何も食べなくてもいいくらい、食に無頓着だ。着るものもこだわりはなく匿名的なデザインの黒か白の服だったらどこのメーカーでも構わない。
だからお金はそんなにいらないが、両親から送られてくる3万円だけでは光熱費と携帯やWiFiの通信料金が支払えない。
チャットボーイをしても月8万円くらいにしかならないが月1万位は貯金できている。広告には月収100万円も夢じゃないとかあったがあれはとんでもない誇大広告だ。
小学3年生の夏休み明けから学校に行けなくなった。外出もできなくなった。両親も心配して病院に連れて行ったけど原因は分からなかった。両親は朔也を引きずって学校に連れて行った。その度に吐き気と頭痛がして保健室で寝ていた。家にいれば元気な朔也を見てズル休みだと思ったようだった。
「学校に行きなさい!行かないなら家で勉強しなさい!」
「学校に行かないなら家の手伝いくらいしなさい!」
何百回も言われた。
だけど何も出来なくて何もしないでいると「働かざる者食うべからず」と言われた。
その度に僕は役立たずだからご飯を食べちゃいけないと思うようになった。
両親は共働きで働き者だったし、強かった。
何かしたくてもやる気がおきない。顔を見れば小言しか言わない両親と顔を合わせるのが苦痛になった。だんだん部屋を出たくなくなった。そうして毎日を室内で過ごすようになった。
一生、外の世界に出る事なんてない。
この部屋は水槽で僕は魚。死ぬまで出ることはない。だけど、それでいい。
申請がきている。
さっき射精したばかりだから前でやるのは厳しいかもしれない。
あっ。前田さんだ。
前田さんは言葉責めの好きなお客さんだ。前田さんは後ろを使わせてオナニーさせる。拡張からすべて挿入まで前田さんに仕込まれたようなものだ。前田さんはSっ気があるから1度尿道ブジーをプレゼントされだが丁重にお断りさせていただいた。
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