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彼は腕時計を覗き込みそれほど時間が経っていないのを確認すると、手に持っていた買った飯を入れる小さなバックをテーブルに置き、箒を取り出し落ち葉を掃き片付け始める。
秘密基地のようにしてくれている雑草はそのままにし、落ち葉をレンガの石畳の外に掃き出していく。
箒をしまい、袋を開けると白いタオルを取り出し水で濡らす。
ベンチを足まで徹底的に拭き上げ、テーブルも同じく拭き上げる。濡れたタオルを建物の中にある竿に干し、箒を片付ける。
満足げな彼は乾いたベンチに座ると買った昼飯を広げて風景に気を取られながら食べていく。
それから今日まで雨が降っていない日はそこへ出向くようになっていた。
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