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「コーデリ! この曲はどうかな?」
作曲家は忙しい。でも、人々を笑顔にできるからやりがいがある。
「おお、なんだか勇ましい曲だな。こういった曲もたまには良いな」
昼と夜は家族として。そして、夕方の短い時間だけは良き助言をくれる相棒としてコーデリは僕を支えてくれる。
「あ、そうだ! 少し練習曲をさらっておこうかな」
僕はお気に入りの角笛に唇を当て、息を吹き込む。それをコーデリは心地良さそうに耳を立てて聞いてくれる。
『コーデリの歌』が大ヒットを遂げ、リーンは知らないものは誰もいないほど有名な作曲家となった。そして、角笛の先生としても名を馳せている。
「そうだ、私たちの仲間にもコンサートを開いてくれないか? 皆楽しんでくれる思うんだ」
「もちろん! それなら曲目を決めないとね。何にしようか?」
「⋯⋯ウォン」
音楽が色々なところで溢れ出す。今日も、明日も、この先もずっと⋯⋯。
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