破壊

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破壊

邪魔なのだ。 次に進むには邪魔であった。 つい先日離れた彼女から貰ったネックレスが まだ箪笥の中にすら入っておらず、存在する。 邪魔だ。 そんなわたしを周りは薄情だという。 邪魔である。 薄情なことはないはずだ。 現に、みな過去を捨てて 生きているのではないのか。 過去は見ず、未来を見てなどと綺麗事を語るがそれは、過去を捨てているとも言えるのだ。 ネックレスは捨て、 出来事を忘れることはない。 彼女との日々は、大切に未来へとつなげる。
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