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自分の部屋に帰ると乱雑な状態で、健司はうんざりした。
あの女の件が解決したので、健司は家具の配置を変更することにしていた。気分を変えたかったからだ。
狭い部屋なので移動は簡単だが、レイアウトに苦労していた。前の配置は弥生が決めた。彼女は、部屋が広く使える配置を考えてくれた。実際、便利だったが、彼女がこの部屋に来ることはもうない。
いつまでも過去を振り返っていたくないと、健司は溜息をつきながら、ビジネスバッグを邪魔にならない場所に置くと、家具の配置を考えだした。
もう、ベッドの上で食事はしたくない。
「今日から始めれば良かった」
二人の女性との縁が切れたからか、健司は独り言が増えた。返事のないつぶやきは、余計に孤独を感じさせるのに、どうしても、やめられない。
「土日で頑張るか」
沈黙が辛いので、テレビをつけた。実家にいた時はあまり見る習慣はなかった。でも、今は結構見ることが多い。バラエティ番組の賑やかさは、孤独を一瞬忘れさせてくれる。
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