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「少しは落ち着きましたか?」
「はぁ」
笑顔の篁さんが、閻魔大王と名乗る女の子の横から声をかけた。
何故かいつの間にか私の前に二客椅子があり、目の前に少女、隣に篁さんが座り、その後ろに大人達がわさわさと立っている。
「この話し、お引き受けしては頂けませんか?」
「無理です。私にそんなたいそうな事はできません。
それに東京の大学に進みたいんです。家もそんなに裕福じゃ無いですし」
今の大学の学費は馬鹿にならない。
受験料も高いから受けるのは最小限にしたいし、ランクも安全なとこと、少しレベルの良いとこも受けたいが、そうだとしても出来るだけ学費の安いところが良い。
実家にいればその分生活費も浮く。
バイトだってやりやすいし、それが堅実的だ。一人暮らしに憧れはするけれども。
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