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「今日のデザート、まさかのケーキですか」
「うむ!今日はロールケーキの気分であった!
ここまで抹茶の香りが漂っておるぞ!」
さっきまであった大きな机の隣に、謎の空間が出来ている。
洋風のテーブル可愛らしい椅子、どうみてもどこかのお洒落なカフェだ。
周囲は未だにどこか中国の宮殿のような状態なので恐ろしいほどに馴染んでいない。
椅子には既に、さっきの大きな男が着ていた服を子供用にしたような黄色の服に袴姿、小学校高学年くらいで目のくりくりとした髪は肩くらい長さの可愛らしい女子が足をバタバタさせながら、目の前にあるデザートに目を輝かせている。
「小夜子!」
「はいはい」
早く来い!という呼びかけに私が最後の書類を他の者に渡して椅子に座ると、女の子は私が着席したと同時に早速濃い緑のロールケーキを大きく切って口に頬張った。
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