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「たまらぬ!抹茶の生地に抹茶のクリーム!生地ががふわふわでこの濃厚なクリームと相まってより口と鼻で抹茶をより味わえる!そうは思わぬか?!」
「ほんとだ、ちょっとほろ苦いけどもの凄い抹茶なロールケーキで不思議です。
さすがはお茶専門店、『辻利兵衛本店のお濃茶ロール』」
私も一口味わった後、テーブルの上にお店がわかるようにと置いてあるケーキの入っていた箱を見ながら感心すれば、うむうむと頷きながら目の前の少女、いや正確には『閻魔大王』は次々と口にケーキを運んでいる。
目の前の席に座っているのは、どう見てもただの可愛い普通の女の子。
だがそれが、地獄の最高権威者である『閻魔大王』その方なのだ。
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