あなたの手

3/4
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
 どれほどの時が流れたのか、あなたの手のように暖かな西日に瞼を開いた。背の高い建物が立ち並び、最後に見た光景との違いに目を見張ったわ。  あぁ、あなたに会いたい。  あの温かい手で触れて欲しい。  どれだけの月日が流れても、輪廻の輪をめぐり再びあなたが会いに来てくれるまで、私はここにいます。  西のお山は、どれほど時が流れても、赤くて体の芯が熱くなる。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!