準夜

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午後3時半 まだ外は明るい。 洗濯物を取り込みベランダの鍵をかける。 カーテンを閉めて電気をつける。 軽いおやつを食べよう。 食パンをトーストしてはち蜜をたっぷりかける。 甘いパンにはブラックコーヒーだ。 ゆっくり咀嚼してコーヒーを飲む。 ふぅ、ちょっと落ち着いた。 これから戦場に行かねばならぬから... 薄化粧してプロテクター付きのジャケットを羽織る。 ヘルメットをかぶって出発だ。 愛車のモンキーに跨がって都会の道をはしる。 10分程で到着した。 職場の駐輪場にバイクを止めて仕事に向かう。 夕方5時 申し送りの時間だ。 白衣に身をつつみ、重症患者の容態をメモする。 夜中の12時まで何もない事を願う。 バタバタと処置に追われる。 やっと消灯の時間だ。 後もう少し… もう少しで交代の時間だ。 ピポーピポー やな予感… ああ、緊急入院の患者がくる。 慌ただしく入院準備をして… 酸素から点滴から 処置に追われた。 休む間もなく交代の時間になってしまった。 もう、疲れた。 準夜勤は嫌いだ。 ナースの独り言
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