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周囲からは口々にそうかき立てられ、また俺自身も心の片隅で、そんな未来を疑うことなく信じていた。年を重ねるごとに練習にも身が入り、自分の将来に待つべくして待っている夢を、十分に現実的なものとして追いかけることに、無二の快楽と充実を感じていた。
まさに、実に、全く以て、一片の濁りもない順風満帆の人生を送っていたと言えるだろう。
ああ、けれども、だ。
長い人生、そう都合よく追い風ばかりが初めから終わりまで続くわけもなく、それまで滞っていた向かい風が、あるときいっぺんにやってきた。
中学二年の冬のことだ。
部活動で他校と練習試合をしている最中、俺は事故で怪我をした。エースよろしくボールを保持してドリブルでゴールに迫り、シュートをしようと踏み込んだところで、相手のディフェンダーと接触したのだ。
勝敗を左右する緊迫した状況。練習試合と言えど、戦績は以後に行われる本試合にも影響する。ゆえに俺も相手も本気だった。その本気が裏目に出たということである。
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