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「知るか勝手に尽きてろ!」
俺とアオはしばらくの間、そうして叫び合っていた。兎相手に口喧嘩など、端から見たら完全に気が触れたと思われるような行為である。そういう意味では周りに誰もいなくて幸いだ。
結局、アオはひとしきり俺に文句を吐くと、鼻息荒くピョコンと柵の外に飛び降りて去った。勝手に現れたかと思いきや、騒ぐだけ騒いで勝手に帰っていくなんて、とんでもない奴だ。
しかし、まあいい。どうせ夜になれば、すっかり忘れてけろっとしているのだろう。
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