7人が本棚に入れています
本棚に追加
「楽しみでしかないよ。 またあの女の子に会えるかもしれないし、なにより国立中央魔法学校高等部で魔法を習うのが嬉しいよ! 俺も魔法が扱えるようになるかもしれないしね!」
「それもだね! お兄ちゃんが魔法を扱えるようになると嬉しいな!」
「ありがとう。 いつも心配かけてごめんな」
「そんなことないよ! お兄ちゃんが頑張っていたり悩んでいることは知ってるから、謝ることはないから!」
「ありがとう!」
出雲と奏は笑顔で話しながら、地元の駅で電車に乗り込んだ。数駅進んだ先にある駅で二人は分かれた。出雲はそのまま電車の乗り続けて国立中央魔法学校駅で降り、奏は乗り換えで降りた駅で向かい側の電車に乗って中学校がある駅で降りる。
「ここが国立中央魔法学校駅かー。 生徒ばかりだ!」
出雲が入学する国立中央魔法学校高等部がある国立中央魔法学校駅は、中学校から大学院まである国立中央魔法学校グループ全てが集約されている町となっている。国立中央魔法学校の学生街が駅周辺に作られ、奥に行くと研究施設や大学とその関連施設が建てられている。
出雲が通う国立中央魔法学校高等部は中等部と離れた位置にある敷地に建設されている。向かう道は同じだが、途中の分かれ道で中等部と高等部に分かれる。右に進めば高等部、左に進めば中等部となっている。
出雲はその道を右に進んでいく。出雲と同じ道を進む人達が多数いるなかで、同じ新入生かなと思いながら道を歩いていた。
「道の両側にある桜並木が綺麗だなー。 それに周りにいる人達は新入生なのかな? それとも在校生かな?」
出雲が周りを見渡しながら道を歩いていると、国立中央魔法学校高等部の校門が見えてきた。
最初のコメントを投稿しよう!