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黒塗りの校章が頂点に描かれている校門を潜ると、綺麗なガラス張りの四階建ての建物が目に入った。
「綺麗な建物だよな。 入学試験で来た時も思ったけど、ガラス張りで綺麗な建物だし、右側には体育館があって左側には講堂があったり建物が多数あって草木も植えてあって楽しい学校生活になりそう!」
出雲はガラス張りの建物である本校舎の入り口に入ると、多数の下駄箱が見えた。
「確か一クラス四十人で三クラスで一年生が百二十人いて、三年生までいるから三百六十人くらいかな? その全員の下駄箱がここにあるからかなりの生徒がいるな」
出雲は玄関口を見渡すと多くの生徒達が談笑しながら、各々の下駄箱に向かって上履きに履き替えていた。出雲は左の奥に立て看板が立てられていることに気が付き、その前に移動をした。
「新入生の下駄箱はここです? ここか! えっと……あっ! 俺の名前が紙に書かれてる! 俺は一年一組だ!」
出雲が喜びながら自身の下駄箱に歩くと、そこには同じクラスメイトと思われる男女様々な人達が履き替えていた。
「同じクラスの人かな? みんな緊張してる? 俺もだけどさ……中々話しかけられない……」
緊張している出雲は、誰かと話したいが話すきっかけがなくて挙動不審であった。それでも、教室に行けば何とかなると思っていたので、三階にある一年一組に向かった。
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