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出雲が三階に上っている階段には、多くの部活動のチラシが貼られていた。そのチラシにはサッカー部やバスケットボール部の他に多数の部活動の名前やイラストが描かれているチラシが三階に渡るまでチラシが貼られ続けていた。
「色々な部活もあるんだな! あっ、この剣闘武闘部って部活気になるな!」
出雲が部活のことを考えながら階段を上り続けると、ガラスの窓から景色が見えてきた。その景色は天候も相まって遠くまで見通せるほどであった。
「良い景色だ! この景色を三年間見れるって最高!」
出雲がそう思いながら階段を上っていると、三階に到着した。三階の階段前に一年一組を見つけた。出雲は自身の教室に緊張しながら入った。
「し、失礼しまーす……」
出雲が静かに教室に入ると、そこにはクラスメイトが既に全員椅子に座っていた。
「よ、よろしくお願いしまーす……」
出雲は左手で自身の後頭部を触りながら黒板に貼ってある紙に書かれている名前を頼りに席に座る。
「えっと……俺の席は一番窓側の後ろから二列目か。 良い位置でよかった」
出雲は左側の窓から空を見つつ椅子に座る。自身の机には通学鞄をかけられるフックがあるので、そこに通学鞄をかけた。
「クラスメイトは男女半々みたいだな。 話している人はいないみたいだ」
出雲を含めて緊張をしているようで、全員椅子に座って前方の黒板を見ているようであった。知り合い同士はいないようで、全員が初対面であるので、どう話していいのかも分かっていない状況である。
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