第1話 運命の始まり

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 出雲の家は日本の首都である東都の端にある大川区にある。駅まで徒歩数十分の場所に建てられている一軒家の家に出雲は両親と共に住んでいる。妹の奏と父親と母親の四人家族で仲良く暮らしている。一階部分に両親の部屋があり、二階部分はリビング、そして三階部分には出雲と奏の部屋がある。  父親は出雲より大柄な体型をし、黒髪の短髪である。容姿は出雲よりも男らしい印象を受ける。母親は奏を大人にしたような容姿をし、母親と奏が二人で出歩くと、姉妹のように毎度見られている。ちなみに。父親の名前は正人、母親は楓という。 「父さん! 母さん! 俺合格したよ!」 「何突然? 何に合格したの?」 「いきなり朝からテンション高いなー。 何に合格したんだ?」 「俺が進学したかった国立中央魔法学校だよ! 俺合格したんだよ!」  出雲は声を上げながら書類を両親に見せた。その書類に近寄りながら二人が書類を見ると、二人はハモりながら嘘でしょと声を上げた。 「あの出雲が……あの出雲が……国一番の国立中央魔法学校に合格した!? 嘘でしょ!?」 「出雲が合格したのか! どうやって合格したんだ!?」 「嘘じゃないし! 普通に試験を真正面から受けて合格したんだよ! 少しは子供を信じなよ!?」  出雲が両親に向けて信じてよと言うと、二人は良く頑張ったなと優しい口調で言った。その言葉を聞いた出雲はありがとうと返した。
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