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「今日は祝杯だな! 色々な準備もあるから後日手続きなどをしていこうな」
「うん! これで夢が叶うよ!」
「夢って、確か随分前に女の子と約束したんだっけか?」
「そうだよ。 国一番の魔法学校で再開しようって約束したんだ」
「約束が叶いそうで良かったな。 そのまま多くの夢を抱いて突き進むんだぞ」
「ありがとう!」
出雲が正人と話していると、楓がお祝いの買い物に行ってくるねと二人に言った。奏はその話を扉に耳を当てて聞いていた。奏は勢いよく扉を開けると、私も買い物に行くと楓に元気よく言った。
「私もお兄ちゃんのお祝いをしたいし、買い物に行く! お兄ちゃん期待して待っててね!」
「分かった。 楽しみに待ってる!」
出雲が楽しみに待ってると言うと、奏が期待してなさいねと微笑していた。
「俺は部屋でゆっくりしてるね。 送られた書類一式は渡しておくね」
「おう。 こっちで色々しておくから、今はゆっくり休みな」
「ありがとう。 部屋に戻るね」
出雲は正人にありがとうと言って部屋に戻っていく。部屋に到着した出雲は部屋の左側に設置しているベットに寝転がった。
「はぁ……なんとか試験に合格出来て、国立中央魔法学校に入学出来る……これであの時の女の子とまた再会出来るかな……」
出雲は十年前に出会った女の子のことを思い出していた。自身は基礎である身体強化や魔力を体の部位に流して力を増す魔法しか使えない。出雲はその状態で魔法学校に入学して授業についていけるのか、そして女の子に出会って属性魔法が使えないことを知られて嫌われないか不安に思っていた。
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