2/8
前へ
/27ページ
次へ
ある山奥の深い、深いところに一つの集落がありました。 周りは山に囲まれていますから、食べるものに困ることはほとんどありませんでした。 そして、山は人々に食べ物をもたらすだけではなく、子供たちに遊び場を提供していました。 村の子供たちは、日が昇ってから、沈むまで、思い思いに森を駆け巡っていたのでした。 自由に入ることのできたその山ですが、村から見て丑寅の方向、つまり北東の方向に“禁域”とされる場所がありました。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加