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ある山奥の深い、深いところに一つの集落がありました。
周りは山に囲まれていますから、食べるものに困ることはほとんどありませんでした。
そして、山は人々に食べ物をもたらすだけではなく、子供たちに遊び場を提供していました。
村の子供たちは、日が昇ってから、沈むまで、思い思いに森を駆け巡っていたのでした。
自由に入ることのできたその山ですが、村から見て丑寅の方向、つまり北東の方向に“禁域”とされる場所がありました。
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