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夜、妻がリビングでパソコンを使い趣味の動画鑑賞をしている時、ベッドに入り眠ろうとするとみよが寝室へやってきた。
「どうした、みよ」
優しく話かける。みよはプレゼントに貰ったぬいぐるみをお腹の前に抱え先程一瞬見せたぼんやりとした表情をしていた。しかし三柴五郎は時間も時間だからか眠たいだけだろうと思い気に留めなかった。
「パパ……パパはお願い事が叶うとしたら何を願う?」
願い事、夢の中で同じ事を聞かれたのを微かに思い出しそのことを少し考えてから答える。
「みよが立派に成長することだ!」
「本当に?」
みよがベッド縁に座っている三柴五郎に近寄り「それでいいの?」と聞いてきたので「もちろんだ!みよが健やかに成長してくれたらパパは嬉しいぞ!」と答えるとぬいぐるみを三柴五郎に持たせた。
すると三柴五郎は全身の力が抜け意識を失った。
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