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1、プレゼント
明日は娘の5歳の誕生日だ。
三柴五郎はお酒の席を断り玩具屋に足を向けた。愛娘の笑顔を想像しながら商品を吟味。
しばらく店内を眺めていると掘り出し物コーナーがあった。掘り出し物コーナーは変な生き物、目が飛び出ている羊のフィギュアだったり下がびよんと長くリアルな舌のカメレオンのキーホルダーなど所謂キモ可愛い物が大半だ。
その中から三柴は手にしたのは宝石みたいな物をお腹の前に抱えた熊のぬいぐるみが気になり手に取った。
買い物袋を手にし帰宅した三柴は寝る前にぬいぐるみが気になりもう一度見ていると風呂から上がった妻が寝室へ入ってきた。
「あら、それもしかして明日のみよの誕生日プレゼント?」
「そうだ。どうかな?みよ、よろこんでくれるかな?」
三柴五郎は熊のぬいぐるみを妻の方へ向け尋ねた。
「いいんじゃない。そのぬいぐるみの手に持ってる宝石みたいななも綺麗だし」
妻の言葉を聞き掘り出し物コーナーから選んだ事でどうだろうと悩んでた三柴は安堵したからか、眠気が襲ってきたのでぬいぐるみを元のように袋に入れリボンをし箱に戻した。
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