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1、奇妙なチラシ
『サンタ代行募集中』
俺は電信柱に貼ってあったチラシを見て、ポカーンと口を開けていた。
高校がバイトを許可している学校なので、そろそろ小遣いでも稼ぎたい、と考えていた矢先の出来事だ。
サンタの代行って……なんだ?
俺の認識に間違いがなければ、この『サンタ』は、よい子にプレゼントをくれるあの善意の塊みたいな白ひげのおじいさんだろうか。
「……ま、そんなわけないよな。クリスマスにサンタっぽい格好をしてティッシュ配りとかするバイトじゃん、どーせ」
しかも、時給はめちゃくちゃ安いんだろうな。
俺はそんな夢のないことを考えながら、特に何も考えずにチラシに指を伸ばして触れた。
すると、
「うわっ」
突如まばゆい光がチラシから吹き出してきて、俺は思わず目をギュッとつぶった。
一体全体何が起こったのかさっぱりわからない。
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