プロローグ

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「お前に俺が超えられるか?」  伝説の勇者アドバルトはこう言った。  幾多の困難を、世界を、そして仲間たちを救ってきたその手で。  幼い僕の頭をくしゃりと撫でて挑発的に微笑した。 「超えてみろ。お前が本当に、勇者になりたいと願うならな」  僕は忘れない。  この誓いを。  彼の偉大なるその背を超え、いつか……  いつか必ず、最高の仲間たちとともに最強の勇者になってみせる、と。
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