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「こちとら何千年と神やってるんだぜ?名前なんてあってないようなもんだろ」
「………………分かった。じゃあ、アカネって呼ぶ!」
「げっ、お前、馬鹿!そんな気軽にーー」
「茜色の空の、茜ねっ!」
八重歯を見せて無邪気に笑う桃花を見て、神様ーーもとい茜は口をつぐんだ。
ーー俺様から近づかなきゃ問題ない、か……。
「じき日が暮れる。もう家に帰りな」
見上げると夕日は沈み、星がちらつき始めていた。
「わっ、もうこんな時間か!またな、茜っ」
そう言うと桃花は茜のいる神社から帰っていった。
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